スラックスがダメになったら発想の転換を
ビジネスカジュアルがかなり浸透してきました。しかしやはり男性ビジネスパーソンの仕事着といったらスーツでしょう。大学生や高校生が就活でかならず購入するアイテムといえばスーツというのも頷けます。
オフの2日間を除けば、スーツで過ごす時間が一番長いという方も珍しくないのではないでしょうか。それだけにスーツは‟激務”に日々耐えているといっても過言ではありません。特に負荷がかかるのがスラックス。座ったり立ったりする時の椅子との摩擦、お尻のポケットに財布やスマホを入れるなど、かなりハードな使われ方をしますよね。
ではスラックスが破れたり、摩耗で擦り切れてしまったらどうすればいいでしょうか。一番に思いつくのは同じ生地で同色のスラックスを購入するという方法でしょう。ところがいざ探してみると、この条件を満たすスラックスはなかなか見つからないもの。購入した店舗を訪れてもある程度前のスーツだと、同じだと思ってジャケットと合わせてみても微妙に色合いが違ったりするのが当たり前です。
そこで発想を転換してみましょう。あえてジャケットと違う生地や色合いのスラックスを合わせるわけです。フォーマルとはいえませんが、ビジネスカジュアルが許される職場ならば問題はないはず。スラックスがダメになったからといってまだ着られるジャケットを諦めてしまう必要はありません。
応急誌処置で凌ぎ最終的にはプロにお任せ
では勤務している時にスーツが破れてしまった時はどうすればいいでしょうか。替えのスーツをオフィスに置いている人は少ないはず。応急処置でなんとかならないのでしょうかまず接着剤。これはお勧めできません。綺麗に取ることができないので、一時的には凌げてもそのスーツを諦めなければならないからです。そこでオフィスならば必ずあり、また出先でもコンビニや100円ショップで購入できるホチキスを使った臨時の補修方法をご紹介しましょう。ジャケットやスラックスを脱いで敗れた箇所が裏返しになるようにします。敗れた箇所をできるだけ小さくつまんでくっつけて縦にホチキスで止めれば完成。ちょっと目にはわからなくなります。「スラックスを脱ぐ?」と驚かれるかもしれません。しかし、トイレの個室ならば座ることもできるし、スラックスも脱げます。ただし、ホチキスの針は太いので、布地に負荷を掛けます。ですから、帰宅したらすぐに外してください。ホチキスよりも負荷がかからないのが、針の細い安全ピン。やはり敗れた箇所を縦の線になるように裏側からつまんで縫うように止めます。安全ピンもコンビニや100円ショップで手に入りますが、緊急時に備えて鞄や財布の中に数本入れておくと安心です。
自宅での応急処置としては共布に専用の接着シートを添えて、アイロンで熱し服に定着させる修理アイテムも売っていますから、手芸店や100円ショップを覗いてみてください。
もっときちんと補修したいという場合はプロに頼みましょう。心当たりがなければクリーニング店や紳士服店に聞くと教えてくれたり、そのようなサービスを有料で行っているケースもあります。インターネットで「スーツ リフォーム」というキーワードを入力して検索してみてください。「ミシン刺し」や「かけはぎ(かけはぎ)」などのテクニックでほとんどわからないように補修してくれます。費用はケースバイケースですが数千円くらいです。きちんと補修さえすれば愛着のあるスーツは甦ります。