季節に合わせたスーツ選びを

季節に合わせたスーツ選びを

暑い季節のクールビズが浸透してきたとはいえ、スーツはビジネスパーソンにとって仕事着であるとともに‟正装”といえます。初対面のお客様や改まった席では、1年を通してジャケットをきちんと着た姿が必須だといえるでしょう。
また、仕事に就いたばかりの新人ならば1年を通じて同じスーツでも微笑ましいと受け取ってもらえるかもしれませんが、40代のビジネスパーソンだと場合によって貧相に見えてしまいかねません。季節に合わせたスーツの着こなしをするだけで、お客さまだけではなく職場の仲間や上司を含めて、仕事をテキパキとこなす印象を与えることができます。「実績で勝負だ」という気持ちも大切ですが、印象をよくするための心遣いもビジネスパーソンにとって欠かせないものと思ってください。

スーツには季節に合わせて春夏物、秋冬物、オールシーズンの3種類があります。日本は四季がはっきりしているので、それぞれの気候に合ったスーツを着こなせば、爽やかできっちりとしたイメージを周囲から持ってもらえます。季節ごとにスーツを替えることは、気分転換にもなるはず。
ではスーツを購入する時に春夏、秋冬、オールシーズンを見分けるには、何処に注目すればいいのでしょうか。まず覚えておいてほしいのが生地の厚さです。といっても素人には触っただけで、薄いのか厚いのかはわかりませんよね。重さを目安にしてください。1平方メートル当たりの生地が230g以下なら、薄い生地で春夏用といえます。とはいえスーツに触れたり持ってみても生地の重さはわかりません。店のスタッフに確認するといいでしょう。生地の重さを聞けばスッタフも「スーツのことを知っている」と思い、丁寧で提案型の対応してくれるはずです。

一方、秋冬物スーツの生地の重さの目安は1平方メートル当たりの生地が260g以上。そして中間の250~260gがオールシーズンの生地ということになります。ただオールシーズンといってもさすがに盛夏で最も暑い季節に当たる7~8月に着るのは無理。オールシーズンとよばれていますが、正確にはテンマンス(10months)だということを覚えておいてください。
なお、生地の織り方によっても春夏と秋冬では違いがあることも覚えておくといいでしょう。繊維の縦糸と横糸を升目状に織っていく平織りは春夏物、縦糸と横糸を1本ずつ飛ばして斜めにする綾織はそれ以外のシーズンが適しています。

スーツ選びにはサイズも重要

スーツ選びにはサイズも重要

スーツ選びで忘れてはならないのがサイズです。体型と合わないスーツを着ていると、だらしない印象や野暮ったく鈍重な感じを与えてしまうので気を付けてください。
まずジャケットの適正なサイズについてみてみましょう。全体の印象に大きな影響を与えるのが肩幅のサイズ。広すぎず狭すぎずピッタリとフィットしている幅を選ぶのがセオリー。腕周りもやはりダブダブやピッチリし過ぎないサイズが適正です。袖丈は腕を降ろした時にシャツ先がちょっと見える程度が原則だと覚えておいてください。

次にジャケットの下に着るシャツ。肩幅はピッタリ、袖丈は腕を下した時にくるぶしに触れる程度、首周りは2cm程度の余裕があり、胴回りがピチピチになるサイズは避けて8~12cm程度の余裕がるものを選びましょう。
そしてスラックス。まず丈ですが‟ブレイク”を意識するようにして選んでください。ブレイクとは裾が靴甲に当たった時にできるゆるみのこと。当たりが緩やかなことを「ハーフブレイク」、しっかりとしたゆるみがある状態を「フルブレイク」といいます。好みもありますが、まったくゆるみないノーブレイクやフルブレイクは避けるのが無難です。最近の流行はノーブレイクに近いハーフブレイクだと覚えておいてください。
忘れがちなのが腿周りのサイズではないでしょうか。ピチピチだと滑稽に、ダブダブだと野暮ったい印象を与えてしまいます。実寸よりもほんの少し緩めを目安にしてください。その程度の余裕があった方が、動きやすいので実用性も兼ねているといえるでしょう。

そして最後がネクタイ

そして最後がネクタイ。太さには流行があります。しかし基本はジャケット上部の襟のような折り返し部分、ラペルといいますがその太さと同じくらいとされています。あとは色と柄。あくまでもスーツとの兼ね合いを考える必要がありますが、無難な色としてはブルー、ネイビー、グレイ、ブラウン、レッド、イエローなどでしょう。柄にはもっとも一般的なレジメンタルをはじめ、無地、小紋、ペイズリーなどがあります。やはりスーツの色味やデザインを考慮して選びましょう。
スーツの選び方と一口に言いますが、さまざまな要素があることをご理解いただけたと思います。‟できるビジネスパーソン”の条件はもちろんいい仕事をすること。しかし、それをさらに強く印象付けるためには身だしなみも重要な要素です。きちんとした選び方を覚え、スーツをしっかりと着こなしていきましょう。スーツの着こなし方のコツが紹介されているページは以下に記載しておりますので、気になる方は参考までに読まれてみてはいかがでしょうか。

スーツのオシャレな着こなし方とは? | 高級感あるオーダースーツなら銀座英國屋
ビジネスシーンを想定した、スーツのオシャレな着こなし方のポイントが紹介されています。各ポイントを押さえて、信頼を得られる装いを実現しましょう。